リモートワーク部TOPリモートワークを導入するには働き方phpなどを扱うプログロマーをリモートワークで雇うポイント

phpなどを扱うプログロマーをリモートワークで雇うポイント

優秀な人材の雇用が難しいと悩みを抱える経営者は多いものです。平成30年の中小企業白書によれば、大企業における大卒の求人倍率は1倍をやや下回る程度で推移していますが、中小企業にいたっては3~4倍の水準で、2018年卒に至っては6.4倍という結果になっています。数字が示すように中小企業における人材難は大きな問題であり、特に地方では中小企業が多いため深刻です。

また、IT人材の確保が難しくなっており、平成28年に経済産業省から発表された「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、IT人材は需要が高まる一方で供給が追いつかなくなることが懸念されています。その中、IT人材の確保に注目されているのがリモートワークです。phpなどのプログラムを扱うプログラマーは、数あるITの分野の中でも特にリモートワークに適している分野です。プログラマー人材をリモートワークで雇用するメリットや、雇用の際のポイントを紹介します。

そもそもプログラマーとはどんな職業?SEとの違いは?

そもそもプログラマーとはどのような仕事を担当する職種でしょうか。よくSE(システムエンジニア)と混同されますが、プログラマーとSEとでは情報システムを扱う際に担当する部分が異なります。

プログラマーの主な仕事は、「コーディング」と呼ばれるプログラムの記述です。プログラマーには、設計された仕様書を理解する能力や、要求事項をプログラムに反映できる能力が問われます。また、開発に必要となるphpやJava、Javascript、Perl、Objective-Cなどのさまざまなコンピューター言語を記述できることが必要です。

対してSEの主な仕事はシステムの設計です。顧客との打ち合わせ内容から、システムの全体像を考えて仕様書に落とし込みます。プログラマーにコーディングを依頼し、開発におけるスケジュール管理などを行うのもSEの仕事です。プログラミングの知識も当然必要ではありますが、設計や開発、テスト手法、IT技術全体に対する知識や、書類の作成能力などが重要になります。

プログラマーといっても仕事はさまざま!どんな種類がある?

プログラマーと一言で表現することはできたとしても、その担当する仕事はさまざまです。どのような種類の職種があるのか理解しておきましょう。

アプリケーションプログラマーは、パソコンやスマホ上で動作するさまざまなアプリケーションの開発を行うプログラマーです。アプリケーションでは、OSやデバイスに関する知識やネットワークに関する知識も求められます。アプリケーション開発では、プラットフォームへの依存が少なく、高速で動作するJavaやC#、Pythonなどのプログラミング言語が多く使われます。

Webプログラマーは、Webサイトに特化したプログラマーです。Webサイトでは、Webに関する理解が必須となります。ブラウザにおいて処理を行わせるフロントエンド開発と、Webサーバーによって処理を行うサーバーサイドの開発に大きく分かれ、それぞれ使われるプログラミング言語が異なります。Web開発の場合、アプリケーション開発と比較すると、インターネットを通した通信が必要であることや使用者の実行環境が脆弱なことが多いため、データ量や処理速度に注意することが大切です。使われる言語は、フロントエンドではJavascriptが多く、サーバーサイドではphp、Ruby、Java、PerlやPythonなどが主に用いられています。

ゲームプログラマーは、その名の通りゲームを制作するプログラマーです。ゲームプログラマーは、言語としてC++やC#が使われることが多いですが、ゲームの規模や処理する内容に合わせて複数の言語が用いられることもあります。ゲームの実行環境によって求められるプログラミング言語や技術が違ってくるため、プログラミング能力だけでなく幅広いIT知識が必要なことも多いです。

リモートワークとはどのような働き方のことなのか?

リモートワークはテレワークと言われることもあり、政府が提唱する働き方改革においても推奨されています。リモートワークは、名前が示すようにオフィスから離れた場所で仕事を行うスタイルの働き方です。アメリカでは、すでに300万人以上の人がリモートワークで働いています。

リモートワークでは、働く場所を自宅やカフェ、図書館などの公共施設、コワーキングスペースや企業のサテライトオフィスなど、個人の住環境や職務内容に合わせて自由に決めることができます。仕事によっては、電車やバスなどの公共交通機関での移動中でも可能です。

勤務状況の確認が難しいリモートワークでは、コミュニケーションツールを活用するためにインターネットに接続できる環境が必要です。常時接続が必要ではないものの、オフィス勤務と遜色なくコミュニケーションを行うためには、できる限りインターネットに接続している必要があります。

リモートワークは、場所にとらわれない働き方ができるメリットがあり、通勤時間を短縮できることでワークライフバランスを調整しやすいメリットがあります。反面、情報セキュリティや業務の効率性に注意が必要で、しっかりとしたルールを作って管理することが必要です。

リモートワークに向いている職業にはどのようなものがある?

リモートワークはさまざまな職業で活用することができますが、特に向いている職業には特徴があります。

たとえば、最初の打ち合わせが済めば、大部分の時間は一人で作業する仕事はリモートワーク向きです。DTPデザイナーやイラストレーターなどデザイン関係の仕事ではこうした仕事が多くなります。アウトプットが明確で仕事ぶりを評価しやすいこともリモートワーク向きです。

ライターや編集者などの仕事もリモートワーク向きです。デザイン系の仕事と比較すると、細かいコミュニケーションが必要にはなりますが、基本的にはデスクワークが主体であり、直接会って打ち合わせを行う必要もあまりありません。仕事上必要な機材が少ないのもリモートワークに向いた特徴です。

SEやプログラマーも、リモートワークに向いている職業です。SEの一部では、営業同行や顧客先への説明も業務になっていますが、多くのSEの仕事はパソコンがあればさほど困ることはありません。プログラマーも、プログラムを書き、実行するための環境があればよく、一人で大規模なシステムを開発するのでなければパソコン一台で十分なほどです。IT系のツールを使いこなすことにも長けているため、リモートワークによるコミュニケーションの支障が少ないことも向いている理由になります。

営業職は、もともと顧客訪問がメインであるため、オフィスに残っていることのほうが少ないものです。書類や資料の作成はパソコンでも可能ですし、進歩したビデオ電話やSNSなどのコミュニケーションツールはリモートでの会議やレビューを可能にしています。資料印刷や事務手続きなどのために完全なリモートワークは難しいとしても、オフィスに縛られる時間が減ることで営業活動に集中できるのがリモートワーク活用のメリットです。

マーケティング職に従事する人もリモートワークに向いています。調査やデータ収集や情報分析などは場所を選ばず可能ですし、しっかりしたアウトプットさえ出すことができれば、場所を限定する必要性はあまりない職種です。求人ではWebマーケティングに携わる人向けにリモートワークでの募集が多くなりつつあります。

リモートワークでプログラマーを雇用するメリットとは?

リモートワークでプログラマーを雇用することには多くのメリットがあります。

まず、プログラマーの仕事はリモートワークに適した職種のひとつです。仕事上必要な機材もパソコンさえあれば完結しますから、リモートワークのために設備投資をする必要もほとんどありません。IT系の技術に触れる機会が多いためツールの使用にも負担が少なく、コミュニケーションが比較的スムーズで、リモートワーク経験者も多いです。GitHubやSlackなど、プログラマーのリモートワークを支援するサービスも多くなっていることもプログラマーでリモートワークが増えている一因と言えます。

プログラマーなどのIT人材は不足気味で、高度なスキルをもった人材の獲得競争が激しくなっています。そのため、必要なスキルをもった人材を雇用することは簡単ではありません。リモートワークで雇用を検討することによって、事業所の近くだけではなく、遠隔地に居住するプログラマー人材の採用も可能となります。企業に属さずに案件ごとに仕事を請け負うフリーランスのプログラマーや、副業でプログラミングの仕事をしている人もおり、高いスキルをもった人材と接触して雇用につなげることも可能です。

リモートワークでプログラマーを雇用する際のポイント1

リモートワークでプログラマーを雇用する場合、大事なポイントになるのが「業務の内容を絞り込む」ことです。

プログラマーにはさまざまな種類のプログラマーがおり、求められる知識や扱える言語が異なります。そのため、Webサービスのプログラマーを雇用して、ゲームの開発を任せるということはほとんどのケースでは不可能です。同じWebプログラマーでも、文法や関数などが異なるため、phpプログラマーにRubyでの開発を依頼することも無理があります。どのプログラマーでも同じではありませんので、開発体制やシステム規模、必要スキルなど、プログラマーに求めている仕事内容やスキルレベルを明確に示すことが必要です。

リモートワークの求人を出したり仕事を発注する場合、基本的には制作物の種類や、使用するプログラミング言語、フレームワークやライブラリ、コミュニケーションや情報共有のためのツールなどを明示して募集します。業務を絞り込み、詳細に示すことで採用が難しくなると考える人もいますが、逆にスキルのミスマッチも事前に防いで採用活動を効率化するために効果的です。漠然とした内容で募集してしまうと、応募数は多くなりますが、後になって必要なスキルが無いといったトラブルが生じる可能性も高くなってしまいます。

リモートワークでプログラマーを雇用する際のポイント2

リモートワークを導入する場合、企業側では適正な労務管理のために法的な準備が必要となります。たとえば、就業規則に始業時間や終業時間などの必要事項を盛り込むことが必要です。給与や手当、通信費などの経費の扱い、リモートワークの勤務条件などは、事前に決めておいて就業規則に記載するようにします。事業所で勤務する社員の待遇とどうバランスを取るかは企業次第です。作成した就業規則は所轄の労働基準監督署に届けますが、労基署の監督下になることを意味しますので、企業には就業規則の正しい運用が求められます。

また、必要に応じて、雇用契約書も用意する必要があります。特に遠隔地での勤務の場合、労務管理を直接行うことが難しくなりますので、就業規則の内容に加えて、情報漏洩などリモートワークで想定されるリスクへの対応を契約書に個別に盛り込むことが必要です。企業の持つデータやノウハウのやり取りがある場合は、秘密保持契約の締結も行っておくとリスクを軽減できます。

就業規則の作成や届出の義務がない会社でも、労使協定を結んだり、労働条件を書面で通知しておくこともトラブル防止に大切です。今後は働き方改革により、労務管理が一層厳しく問われるようになります。リモートワークのような新しい雇用形態は特に注意を払うことが必要です。

リモートワークで人材を確保する場合の注意点とは何か?

リモートワークで人材を確保する場合には、注意しておかなければならないことがあります。リモートワークの経験がない人材を雇用する場合、「リモートワークに向いているかどうかの判断」を行うことが必要です。

リモートワークでは、周囲の目や指示が無いため、責任感を持って業務に取り掛かることができる自己管理能力が必要になります。もし周囲の誘惑や自分の事情により、始業の時間に遅れたり、定期的に行われるミーティングを欠席することが続くようでは大変です。また、孤独感の中で心身を病み、業務が継続できなくなる人もいます。そのため、最初だけでも直接の来社もしくはビデオ電話によって面談を行ったり、試用期間を設けて適性を確認する企業も多いです。

また、リモートワークで最も懸念されるコミュニケーション能力のチェックはとても大切です。プログラマーは、仕様書の要求をプログラムに落とし込むことが要求されますが、必ずしも実現可能とは限りません。必要な時には問題解決に向けての相談や提案を自発的に行うことも必要です。また、会社と離れて作業することになりますので、高いコミュニケーション能力がないと意思疎通が難しくなります。

まとめ

リモートワークの導入は、雇用できる人材の幅を広げ、遠隔地の人材の雇用も可能というメリットがあります。優秀な人材の雇用は、企業の成長力や競争力を大きく左右する重要な問題です。プログラマー職は全国的に人材不足で、特に中小企業においては必要なスキルを持った人材の確保が難しくなっていますが、プログラマーはリモートワークに向いた職種で経験者も多い特徴があります。プログラマー人材の不足が問題であれば、リモートワークの導入は効果的なソリューションです。

この記事を書いた人
アバター

 
↑PAGETOP