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appear.inは画面共有できる使いやすい会議ツール!

リモートワークを導入するうえで、一つのポイントとなるコミュニケーションツールの選択には、規模を問わず多くの企業が頭を悩ませています。今はパソコン、スマートフォンやタブレットなどを使って簡単にビデオ通話(動画)ができますが、大規模かつスムーズなコミュニケーションが取れるものでなければビジネスツールとして十分とはいえません。従来型のスタイルとは違うからこそ求められる機能があります。

今回紹介する「appear.in」は、WEB会議(インターネットを介してオンラインで行う会議)のための優れたツールです。利用者全員がサービスアカウントを登録する必要がなく、URLを共有するだけですぐにWEB会議が始められ、簡単に画面を共有できるところが特徴です。

手軽さだけでなく無料で使える充実した機能も備えているappear.inについて、その魅力を余すことなく紹介していきます。

appear.inとは?URLだけで会議に参加できる!

appear.inは、電話会社が開発したスムーズなWEB会議(オンライン会議)を簡単に行うためのツールです。ホストはアカウント登録などの準備が必要ですが、メンバーはルームURLさえ把握すれば登録不要であり、インストール不要で始められる手軽さに加え、基本的な機能は無料で利用できることから非常に人気があります。無料プラン以外にも月額/年額制のプロフェッショナルなプランも用意されているので、ニーズに応じて最適なプランが選べるところも人気の秘密です。

appear.inで会議を始める方法にチャレンジしよう!

まずは、appear.inで会議を始める手順を簡単に説明します。

1.appear.inにアクセスしてアカウントを作成する
1-1.トップページから「Sign up for free」をクリックしてログイン画面に進む
1-2.任意の名前、メールアドレスを入力し「Sign up」をクリック
1-3.認証コードを入力し「Verify」をクリック(※入力したメールアドレス宛に届くメールに記載)
1-4.会社情報をプルダウンメニューから選択してアカウント登録完了
2.「Create a room」をクリック
3.任意のルーム名を入力(※すでに存在する名前は不可)
4.「Create new room」をクリックし、ルームを作成(※フリープランの場合、同時に所有できるルームは1つのみ)
5.作成したルームに入室し、会議を始める(※URLをメンバーに伝える)

作成したルーム名をクリックすると入室でき、URLさえ共有すればすぐに会議を始められます。ルームを作成する人だけはアカウント登録が必要ですが、招待されるメンバーは登録はおろかアプリインストールすら必要ありません(※)。必要なのは、“ルームのURL”だけです。

※iOSのみアプリが必要(https://itunes.apple.com/no/app/appear.in-free-group-video/id878583078?mt=8)

appear.inの主な機能を紹介!シンプルな操作で簡単

appear.inの主な機能を紹介します。

・Copylink:クリックするとルームのURLをコピーできます。ルーム作成後、まずはこのボタンをクリックしてURLをコピーし、メールやチャットなどでメンバーに伝えましょう。
・Mic on/off:マイクのオン/オフを切り替えます。
・Cam on/off:カメラのオン/オフを切り替えます。
・文字チャット:チャットボックスを立ち上げます。吹き出しのアイコンをクリックし、文字情報のやり取りができます。
・Share screen:画面を共有します。視覚的に分かりやすく情報が共有できます。
・Leave:会議から退出または終了します。ホストが操作することで会議を終了できます。

以上がappear.inの基本的な機能です。文字とアイコンで表示されているので、何の機能なのか、どんな状態(on/offなど)なのかを視覚的に確認できます。画面共有機能(Share screen)については、次で詳しく触れます。

appear.inの特徴!画面共有機能が充実している

まずは、画面共有の方法から。

1.「Share screen」(ディスプレイのアイコン)をクリック
1-2.初回のみChrome拡張機能のインストールを求められる
1-3.「拡張機能を追加」をクリックしインストール
2.画面が共有される

※フリープランは1回20分までの制限が付くが、再度共有し直すことで20分延長できる

画面共有機能は、appear.inの特徴の一つです。この機能を使うことで参加メンバー全員が同じ画面を同時に見ることが可能です。使い方はさまざまですが、例えば「あるメンバーがプレゼン資料を共有し、それを使って会議を行う」ということもできます。

ただし、自身のデスクトップ上にあるビデオ画面(メンバーの顔などが映るウィンドウ)も共有できてしまうため、appear.inの画面が表示されているままだと合わせ鏡のようになってしまいます。画面が入れ子になった不思議な映像になってしまうので、自身のappear.in画面を最小化するなどして必要な映像を見やすく表示し、音声で説明をするなど工夫しましょう。

appear.inのビデオ停止機能について理解しよう

Camアイコン(ビデオマーク)でオン/オフを切り替えられます。斜線の有無で状態が分かるので一目瞭然です。

ビデオ停止機能といっても再生している動画などを一時停止するわけではなく、ビデオ通話から音声通話のみに切り替えることができるという意味です。映像は共有せずに傍聴で参加したい場合などに有効な機能です。実際に同じ場所に集まって行う会議と違い異なる場所にいる状況を活用し、あえて映像を消して音声のみでやり取りをする場合なども重宝します。

あくまでも一例ですが、例えば早朝会議に寝起きの状態で参加するためにビデオ機能を停止し、音声のみで参加することができます。また、女性が授乳のためにいちいち席を離れることなく、ディスプレイの前で対処するためにビデオ機能を停止するといった使い方もあるでしょう。

映像を出力するかどうかを自由に切り替えられること、映像と音声、映像のみ、音声のみとさまざまな状態で使用できるので、工夫次第でさまざまな使い方ができます。

appear.inのフルスクリーン機能について紹介!

パソコンやスマートフォンでYouTubeなどの動画を視聴するときに、動画を全画面に表自することがあるでしょう。大きな画面で表示することで視認性を良くすることができますが、残念ながらappear.inには全画面表示(フルスクリーン)機能はありません。

ただ、瞬時に大画面表示することはできないものの、画面を拡大して大きく表示することは可能です。複数ユーザーが参加するビデオ通話状態時のみ、画面上に拡大/縮小を切り替えるアイコンが表示され、これをクリックすることで表示サイズを変更できます。(拡大または縮小のいずれかのみ操作可能、拡大率変更の機能はない)

他のビデオ会議ツールでは、自動的に発言者がメイン画面に表示される機能などがありますが、残念ながらappear.inはそういった機能を搭載していません。ただ、画面上に表示されているユーザーそれぞれに対して拡大/縮小を選択できるので、任意のユーザーを拡大して視認性を上げるといった使い方ができます。手動で操作する手間はかかるかもしれませんが、その代わりに自分好みの視認性をカスタマイズできるメリットがあります。

appear.inはsign upして多様な機能を活用しよう

すでに紹介した通り、appear.inでWEB会議をするためにはルーム開設者(ホスト)のみSign upしていれば事足ります。招待されるメンバー(ゲスト)は招待URLにアクセスするだけで参加できるのでSign upどころかアカウント登録すら不要です。いつも決まったホストが主催する場合など、ゲストは一向にアカウント登録の必要性が生じないこともあるでしょうが、Sign upしなければできないこともあります。

・ルームを「Private」(プライベート)に設定できる
・自分がホストのルームでゲストを退出させることができる
・チャット中にゲストユーザーの音声、またはビデオをオフにできる
・Knockingを設定すると顔認証による入室許可を設定できる

その他、ビデオ画面に表示される名前がアカウント名(ユーザーネーム)になったり、チャット履歴を消去したり、ルームの壁紙を変更したりできるようになります。

例えば、Sign upしない場合はゲストアカウントとなり、表示名が自動で「Guest」になってしまいます。ひと手間掛けることで表示名を変更できるものの、Sign upすることで初めから表示名で区別できるようになります。必須機能ではないものもありますが、使い勝手が良くなることは確かです。

appear.inがつながらない時!マイクやカメラ機能の確認

初めてでも簡単に使えることもappear.inの魅力ですが、時にはWEBカメラの映像が表示されない、音声が届かないなどの不具合が起こることもあるでしょう。映像が表示されなくとも音声のみで参加することもできますが、もしもマイクやカメラが正常に機能しない場合にどうすれば良いのかは知っておいて損はありません。

デバイスにマイクやカメラが内蔵されているのか
内蔵されている場合は認識されているかどうか
内蔵されていない場合、外部マイクやカメラを設置しているかどうか
入力端子を間違えていないか
正しく認識されているかどうか

マイクが内蔵されていないのに必死で話しかけていたり、WEBカメラをUSBポートに接続していなかったりと、「まさか」と思ってしまうような初歩的なミスは意外と多いものです。また、しっかりと接続されている状態でもドライバが正常にインストールされていないと機能しないこともあります。細かな設定を理解できない場合は、いったんアンインストールして再インストールしてみましょう。

また、もしもマイクやカメラが内蔵されておらず購入もしていない場合は、マイクの代わりにイヤホンをマイク入力端子に指して代用できることもあるので覚えておくと良いでしょう。

appear.inのトラブルへ対処する方法!ブロック機能の解除

上記を確認しても解決しない場合は、次の点もチェックしてみましょう。

・マイクがミュートになっていないか
・広告ブロッカーツールやブラウザのアクセス権限がブロックされていないか

意外と気づきにくい原因の一つが、マイクの音量です。普段からスピーカーの出力音量は操作する機会が多いでしょうが、入力音量を意識する機会はそれほど多くない人が多いでしょう。中には、入力音量が調節できることすら知らない人もいるかもしれませんが、マイクの入力音量がミュートになっている状態では音声が相手に伝わりません。マイクの入力音量を調節するためにはデバイスマネージャーなどを開く必要があるので少々むずかしいかもしれませんが、インターネットで調整方法を調べるなどしながら対応すると良いでしょう。

また、パソコンに詳しい人でなければ迷宮入りしてしまうことも多い原因が、権限や機能の干渉です。位置情報やキャッシュの情報などさまざまな情報の取得、アクセスをめぐってブラウザから許可を求められるため、知らず知らずのうちに必要な権限をブロックしてしまっていることもあります。設定によっては再設定の機会もなく過ぎてしまうので注意が必要です。アドオンや許可の設定は難しい部分も多いので、しっかり調べながら対応しましょう。

appear.inは使ってみると簡単!リモートワークに活用

appear.inは英語表示のため難しいと思われがちですが、いざ使ってみるとそれほど難しいものではありません。少なくとも英語が堪能な人でなければ手も足も出ないほど複雑なものではなく、簡単な英単語が分かる人ならば十分に使いこなせます。基本的な機能は単語で表示されているので、分からない単語をササっと調べるくらいの手間で大まかな機能は把握できてしまうでしょう。

また、もしもまったく英語が分からなかったとしても、appear.inはブラウザ上で機能するツールなので、ブラウザの翻訳機能が使えます。例えば、Chromeを使っている場合なら、appear.inを開いた状態で右クリック「日本語に翻訳」を選択すると、表示しているページが日本語に変わります。機械翻訳なので日本語が変なところも多少ありますが、大まかな意味を理解するだけなら十分でしょう。

appear.in自体がそもそもシンプルな作りということも相まって、ハードルの低さが際立ちます。リモートワークを導入することで場所にとらわれない人材確保が可能になるとはいえ、必ずしも即戦力の人材ばかりを確保できるとは限りません。時には将来性を買って採用する人材もいるでしょうから、使い勝手の良さも重要な要素の一つです。これも、リモートワーク導入にあたって、appear.inがぜひとも活用したいツールの一つだといえる理由です。

まとめ

appear.inに関する基本的な機能や魅力などを紹介してきました。インターネット環境さえあればどこからでも参加できるWEB会議を開くことができ、映像・音声・文字とさまざまな方法でコミュニケーションをとることができます。直接顔を合わせる機会が少なくなりやすいリモートワークだからこそ、不足しやすいコミュニケーションをサポートするツールが必要なのです。

人材不足に頭を悩ませる地方経営者は特に、日本中、世界中にいる優秀な人材とオンライン上でビジネスパートナーになれることで、根本的な問題を解決できるチャンスが広がります。不足している人材を狭い地域で躍起になってかき集める労力よりも、より広い範囲で集められる環境を整えた方が遥かに将来性があるでしょう。

これは単なるきっかけに過ぎないかもしれませんが、ほんの些細なきっかけから大きなビジネスチャンスが広がることは往々にしてあります。これまでよりも広い世界で飛躍するためのきっかけとして、ぜひともappear.inを使ったWEB会議を一度体験してみてはいかがでしょうか。

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