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プログラマは在宅勤務も可能!企業とプログラマのメリットは?

働き方改革が叫ばれる中、そもそも働き方に柔軟性を持たせようという動きが出ています。中でも、多くの企業が注目し、実際に導入し始めているのがリモートワークです。従来のような「仕事は会社に出社して行わなければならない」という既成概念を打ち壊して、場所にとらわれない働き方ができるようになってきました。とはいえ、実際にはリモートワークには向き・不向きがあり、導入しやすい職種とそうでない職種があります。導入しやすい職種の代表格がプログラマです。プログラマは在宅勤務でも、しっかりとした成果を出せる仕事であり、すぐにでもリモートワークを導入できます。ここでは、プログラマに在宅勤務を導入した場合のメリットや気を付けたい点を説明します。

在宅勤務のプログラマはどのような働き方をするのか?

在宅勤務は、社員が会社のオフィスに出向かず、自宅で働くことをいいます。在宅勤務は、テレワーク(在宅勤務、モバイルワーク、サードプレイスオフィス勤務の3つがある)の1つです。テレ(tele)とは、遠隔地という意味で、会社のオフィスから離れた場所で働く方法をいいます。具体的な方法として3つの形態があり、業務内容や社員の労働条件などに合わせて選択されています。

モバイルワークとは、ノートパソコンやスマホなどのモバイル端末を使って場所を特定しないで仕事をするスタイルです。サードプレイスオフィス勤務とは、自宅やオフィス以外の施設で働くスタイルのことをいいます。自宅をファーストプレイス、オフィスをセカンドプレイスと考え、それ以外の場所をサードプレイス、第三の場とするものです。もともとはカフェなどの施設も含む言葉ですが、サードプレイスオフィスというときは、セキュリティやインターネット環境などが会社オフィスと同程度確保されている施設を指すことが多いです。

在宅勤務ができる仕事は幅広いですが、基本的にインターネット環境下で、パソコンなどを使って行う業務に向いています。その代表格がプログラマです。プログラマは自宅からインターネットや電話などを使って会社と連携し、ノートパソコンなどで作業します。そのため、出社しなくてもパソコンとネット環境さえ確保できれば、どこでも自由に仕事ができるのです。実際に、リモートワークが企業で導入されるようになってから、リモートで働くプログラマは非常に多くなりました。

在宅でも問題なく業務ができるプログラマの仕事の種類

プログラマの仕事は専門性が高く、特定のスキルに特化することが多いため、多岐にわたっています。プログラマの主な仕事は、仕様書に基づいてプログラミングを行うことです。プログラミングとは、あるプログラムが動くためのソースコードを特定のプログラム言語を用いて書くことをいいます。

似ている職種としては、IT関連のエンジニアがあります。IT関連のエンジニアは、ネットワークに関する専門機器の設置・開発を行うネットワークエンジニア、システムの設計・開発などを行うシステムエンジニア(SE)などがあります。プログラマとシステムエンジニアは、一つのプロジェクトで協働します。クライアントの要望をヒアリングして設計するまでの上流工程がシステムエンジニアの仕事で、システムエンジニアが作った設計に従ってプログラムを組み、動くようにするのがプログラマの仕事です。

アプリ開発を行うプログラマは、スマートフォンやタブレットのアプリを開発します。Webプログラマは、インターネット上のサイト(ショッピングサイトなど)を開発するのが主な仕事です。ゲームプログラマは、ソーシャルゲームやオンラインゲームなどを開発しており、業務用アプリケーション開発を行うプログラマは、決済システム、統計システム、会計システムなど業務に必要なシステムを開発しています。いずれも、パソコン1台とネット環境さえあればどこでも働くことができるので、出社勤務から在宅勤務にシフトしやすいという特徴があります。

在宅勤務のプログラマのメリット1:優秀な人材の確保が可能

プログラマに在宅勤務を導入するメリットとしては、優秀な人材を確保できることが挙げられます。たとえば、せっかく社内で育てた人材を、家庭の事情などで退職させずに済むようになります。プログラマは業務内容ごとに専門知識とスキルを身につけていくのが一般的で、社内で経験を積ませて育てていくことが多い人材です。しかし、長年かけて優秀な人材に育て上げたのに、育児や介護など家庭の事情で退職されてしまっては、会社としては大きな損失になります。そこで、在宅勤務を認めることで、引き続き働いてもらうことができるのです。そもそも在宅勤務に馴染みやすい仕事なので、スムーズに移行できるでしょう。

在宅勤務OKとすることで、遠方に住んでいる人を採用しやすくなるのもメリットです。働きたいけれど、さまざまな事情で地方で暮らしているという人は少なくありません。中には、キャリアも経験も十分で、非常に高い技術をもったスペシャリストもいます。そのような優れた人材も、在宅勤務可とすることで積極的に採用できるのです。

特殊な技術が必要な職種でも採用しやすくなるというのもメリットです。ある特定の知識やスキルが必要な仕事は、適格者自体が非常に少なくなります。そのような希少な人材が、いつも会社オフィスに出社できる範囲に住んでいるとは限りません。在宅勤務OKとなれば、より広い範囲でふさわしい人材を探すことが可能です。場合によっては、海外在住の人材を採用することもできるでしょう。

在宅勤務のプログラマのメリット2:経営コストが減少する

プログラマに在宅勤務を導入するメリットとしては、経営コストを削減できることも挙げられます。出社しないで自宅で仕事をするわけですから、オフィスに通常備えておかなければならない物が不要になります。たとえば、出社勤務ならオフィスに個人用の机や文具などの備品を用意しなければなりませんが、これらが必要なくなります。プログラマが働くために必要なスペースが減るので、必要以上に広いオフィスもいらなくなります。家賃の削減や、空調や照明の費用も削減できるでしょう。

また、出社のための交通費を支払う必要がなくなるので、交通費コストを減らすことも可能です。月に1回のミーティングなど、最低限のコストだけ負担すれば済みます。遠方の自宅から通っている社員が多い会社では、大幅なコスト削減となるでしょう。在宅勤務が軌道に乗って拠点間コミュニケーションに問題がなければ、出張費用も削減できる可能性があります。

さらに、在宅勤務が推進されることで、求人コストも減らすことができます。なぜなら、自分の事情に合わせた働き方ができるようになるため、社員の定着率がアップし離職率がダウンするので、新たな人材の採用が必要なくなるからです。経験豊富な優秀なプログラマを失わずに済みます。在宅勤務にすることでコミュニケーションのための通信費用がかかる可能性はあります。しかし、コストを削減できる部分が多いので、全体としては必要経費の減少が期待できるでしょう。

在宅勤務のプログラマのメリット3:企業の印象がよくなる

意識している会社は少ないようですが、企業の印象がよくなることも、実はプログラマに在宅勤務を導入するメリットの1つです。働き方改革が政府主導で行われる中、多様な働き方を認めているかどうかは、良い企業と言えるかどうかの基準になっています。新卒採用の場でも、働き方改革にどれだけ真剣に取り組んでいるかを、応募者はしっかり見ています。リモートワークや在宅勤務は働き方改革の大きな柱なので、導入すれば社員のことを大切にする企業だというイメージとなり、外部からの印象が良くなるでしょう。

企業のイメージアップができて社会的な評価が高まれば、採用だけでなく、営業活動も円滑に進む可能性が出てきます。なぜなら、取引先は自社のイメージにもつながるので、社員を大事にする企業のほうが安心して取引ができるからです。人材を大事にする会社であるという印象は、優良企業を目指す会社にとっては今や不可欠でしょう。

在宅勤務が可能であることは、人材確保の点でも大きなメリットがあります。なぜなら、働きたくても時間や場所に制限がある人が多く、在宅であればぜひ仕事をしたいという人は潜在的に相当数いるからです。たとえば、育児中の人や家族の介護を抱えていて自宅から思うように出られない人、長時間通勤ができないシニア層の人なども、在宅勤務ならできるので、求人にエントリーが集まりやすくなります。より幅広い中から良い人材を探したいなら、在宅勤務制度はその可能性を大きく広げてくれるでしょう。

プログラマ側のメリット1:時間を有効に活用しやすくなる

在宅勤務は、プログラマ側にとっても、時間を有効活用しやすくなるというメリットがあります。そもそもプログラマは自分に課せられたタスクを淡々とこなしていくのが仕事です。プログラミング作業には集中力が求められるため、できるだけ静かな環境が理想的です。この点、在宅勤務であれば、オフィスのようなオープンスペースではないので、周囲を気にせず目の前の仕事に思う存分集中できます。

また、オフィスに出社していると、予定外の打ち合わせや会議が入ることが少なくありません。在宅であれば、あらかじめ決められた会議などに参加すればよく不測の事態に対応しなくて済むので、自分のペースで作業を進められます。自分がもっとも仕事をしやすい環境を作って、目の前の仕事に集中できるので、非常に効率的に働くことが可能です。

時間的なメリットも大きいでしょう。通勤や出勤準備にあてていた時間を仕事やプライベートでやりたいことのために使うことができます。それまで仕事が忙しくてできなかった趣味を始めたり、家族で過ごす時間を増やせば、私生活が充実して人生や生活の質が向上します。自由な時間を使ってスキルアップ、キャリアアップのための勉強をしたり、資格を取ることも可能です。

プログラマ側のメリット2:出勤や仕事のストレスから解放される

さまざまな仕事上のストレスから解放されることによる精神的なメリットもあります。まず、朝晩の満員電車や長距離移動などがなくなるので、通勤によるストレスを感じなくて済みます。必要以上に職場の人と接触することがなくなるので、人間関係に悩む必要もなくなります。出社勤務に伴ういろいろなストレスがなくなれば、業務にも雑念なく取り組むことができるので、仕事のパフォーマンスも向上するでしょう。

プログラマ側のメリット3:ワークライフバランスを調整できる

在宅勤務は、ワークライフバランスが保てることが最大のメリットです。在宅勤務は自己管理能力が求められますが、自分できちんと管理して仕事を完了できるのであれば、時間も仕事のペースも自由に設定することができます。育児や介護をしていても、在宅勤務なら世話や送り迎えなど、そのときどきの家庭のニーズに柔軟に応えることができるので、仕事と家庭とを両立することが可能です。残業で帰りが遅いせいで家族との交流が減ることもありません。労働時間の短縮などと組み合わせれば、さらにプライベートを優先できます。

プログラマに在宅勤務を導入する際に気を付けたいこと

プログラマに在宅勤務を導入する際に気を付けたいことのひとつは、情報セキュリティの点です。オフィスではなく社員個人の自宅で重要機密を扱ったり、さまざまな情報をインターネットでやり取りしたりすることになるため、セキュリティ対策の徹底しなければなりません。ウイルスソフトの定期的な更新や、セキュリティに関する社員教育など、意識的にセキュリティ対策を講じることが求められます。

双方の距離が離れているので、連絡のすれ違いを回避するための対策も必要になります。普段の連絡の取り方や、勤怠管理、緊急時の連絡方法などをきちんと取り決めて実行していくようにしましょう。また、社員同士のコミュニケーション不足が懸念されるため、定期的に顔を合わせる機会を作るなどの対策も必要です。チャットツールなどを導入して社員同士の意思疎通を図るだけでなく、テレビ会議システムなど、顔を合わせて話す機会を作ることも重要なポイントです。

まとめ

自宅で業務を行える在宅勤務は、出社の手間や時間を削減することができるため、多様な人材に柔軟な働き方を実現することができる制度です。プログラマはそもそも在宅勤務に適した職種であり、在宅勤務を導入すれば、企業とプログラマの双方にさまざまなメリットが生まれます。ワークライフバランスの向上を実現しつつ、集中して仕事ができる環境が作れるので、家庭のあるプログラマにとっては理想的な働き方ともいえます。ただし、プログラマの在宅勤務をスムーズに進めるには、セキュリティの整備やコミュニケーションツールの導入など、しっかりとした事前準備が必要です。万全の体制を整えて、プログラマに在宅勤務を導入しましょう。

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