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副業でも働きやすい!リモートワークに向いている職業

「働き方改革」と呼ばれる労働制度の見直しにともない、リモートワークや副業解禁など、労働における選択肢が増えつつあります。その中でも時間や場所にしばられず働くことができるリモートワークは、働き方改革の柱として注目されています。IT技術の進化によって、インターネットのなかった時代とは異なり、遠く離れた場所にいても互いにコミュニケーションを取りながら働くことが可能になりました。

リモートワークはオフィスに出勤する必要がなく時間も制約されないため、副業でも働きやすいというメリットがあります。採用する側にとっても、居住地にしばられず優秀な人材を確保できるのは、大きな魅力といえるでしょう。この記事では、リモートワークにはどんな職業が向いているのか、詳しく解説します。

リモートワークとはどのような働き方を指しているのか?

リモートワークとは、会社のオフィスに出勤せず、自宅やカフェ、レンタルオフィスなど、離れた場所で仕事を行う勤務形態のことをいいます。職場のシステムとつながっている パソコンや電話などで仕事を行うため、通勤する必要がないことが特徴です。場所や時間にとらわれずフレキシブルに働くことができるので、副業に向いている働き方といえます。リモートワークは、1970年代にアメリカで始まったとされています。当時のリモートワークは、マイカーでの通勤による渋滞や大気汚染を緩和することが目的でした。その後、2014年には300万人以上の人々がリモートワークに従事するようになり、その割合は以降も増加傾向にあります。

リモートワークで副業をするために必要な環境とは何か?

リモートワークで副業をするには、仕事に集中して取り組める空間が必要です。自宅で仕事をする人が多いですが、中には「自宅では集中できないので、カフェや図書館を利用する」という人もいます。また、携帯電話などの通信機器類も、リモートワークでは必要不可欠です。リモートワークといっても、オフィスで働くのと同じように、電話やメールへの即時対応が求められることもあります。オンラインで仕事をする場合は、パソコンやタブレットだけでなく、インターネット接続が可能な環境も必要です。また、コールセンター業務を行う場合は、顧客との会話中に雑音が入らないよう、周囲の音をシャットアウトできる個室などを用意する必要があります。

デスクやチェア、インターネット回線など、「仕事をするのに必要な環境があらかじめ整えられている」としてリモートワーカーに人気があるのが、レンタルオフィスです。レンタルオフィスには、1人用の個室や10名程度で利用できるスモールオフィスなど、さまざまなタイプの部屋があります。一般的なのは、1〜2人程度利用できる広さの部屋です。レンタルオフィス内にはコピー機などのOA機器や会議室などが完備されており、受付スタッフによる事務代行など、各種支援サービスが充実しているところもあります。レンタルオフィスは、わずらわしい手続きをすることなく、入居してすぐに仕事ができるというメリットがあります。立地条件が良く、セキュリティが確保された個室で仕事ができるのも大きな魅力といえるでしょう。

また、コワーキングスペースと呼ばれる場所もリモートワーカーに人気があります。レンタルオフィスは基本的に個室タイプであるのに対し、コワーキングスペースは自由に席を移動できるフリーアドレスのワークスペースであることがほとんどです。そのため、コワーキングスペースは、利用者同士でコミュニケーションを交わしながらビジネスを行いたいという人に向いています。また、コワーキングスペースにはドロップインと呼ばれる、一時的に利用したい不特定多数の人のためのスペースがあるのも特徴です。より多くの人が利用することで、予期せぬ出会いやアイデアを実現できる可能性が高くなっています。

リモートワークで働きやすい仕事1:SEやプログラマー

それでは、リモートワークで働きやすい仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。リモートワークで働きやすい仕事の1つが、SEやプログラマーです。SE(システムエンジニア)とは、クライアントからの要望をもとにシステムの設計を行う仕事のことをいいます。たとえば「販売用のウェブサイトが作りたい」という要望があれば、顧客からの注文データをどのように管理するのか、物流や仕入元などのシステムとはどのようにつなげるのかなどを考えます。スケジュールや予算組み、進捗の管理など、マネジメント的な役割も担う必要があるでしょう。

システムエンジニアの設計をもとに、プログラムを組んでいくのがプログラマーです。PHPやJava、Ruby on Railsなどの言語を使用してプログラムを組んでいきますが、会社によっては、プログラマーもシステムエンジニアの業務を行うこともあります。また、プログラマーにはWebシステムを作るWebプログラマーやアプリケーションプログラマー、ゲームプログラマーなどが存在します。

システムを作る際の工程は、大きく4つに分けることが可能です。最初に行うのが「要件定義」で、顧客の要望をヒアリングし、どんなシステムが必要なのかを洗い出します。次に行うのが「設計」で、要件定義をもとに具体的な設計を行い、仕様書を作成します。仕様書を元にプログラムを組むのが「製造」の工程で、最後の「テスト」の工程で行うのが、作ったシステムが正常に動くかどうかの試験です。これらのうち、「要件定義」と「設計」、「テスト」は上流工程と呼ばれ、システムエンジニアが業務にあたります。そして、「製造」は下流工程と呼ばれ、プログラマーが担当します。

リモートワークで働きやすい仕事2:Webデザイナー

クライアントの要望に沿って、Webサイトのデザインや制作、更新などを行う仕事です。たとえば歯科医院から「病院のホームページを作りたい」という依頼があった場合、まずホームページの内容や配置、ボリュームなどについて、全体の構成を行います。次にページごとに大まかなレイアウトを決め、使いやすさや見やすさなども考えながら、イメージや色合いを調整していきます。その後、細かい装飾を施して文章を作成し、HTML化するというのがおおまかな流れです。Webデザイナーの仕事では、基本デザインはIllustratorやPhotoshopを使い、HTML、CSS、JavaScriptなどを用いてコーディングするのが一般的です。Webデザイナーとして働くにはこれらのスキルが必須ですが、文章作成や複雑なプログラミングもできると、Webデザイナーとしての市場価値をより高めることができます。

リモートワークで働きやすい仕事3:DTPデザイナー

ロゴやマーク、広告や冊子などの印刷物のデザインを行う仕事です。IllustratorやPhotoshop、inDesignなどのソフトを使用し、紙面のレイアウトやデザインなどを行います。写真やイラストをパソコンで編集し、見やすいデザインやレイアウトを作るだけでなく、間違いのないように文字を編集しなければなりません。緻密な作業や、ケアレスミスが無いように校正を何度も行うなどの正確性が求められるとともに、スケジュール管理能力も必要となります。なお、CGなどのグラフィックデザインまでを行う場合もDTPデザイナーと呼ばれることがあります。CGの場合はIllustratorやPhotoshopに加え、3Dソフトを使う機会が多くなるでしょう。

リモートワークで働きやすい仕事4:ライターや編集業務

ライターは、資料の調査や情報収集を行い、雑誌や書籍、フリーペーパーなどに掲載する記事の執筆を行います。仕事の依頼は編集者やクライアントから受けることが多く、「○○という企画があるので○○のような文章を書いて欲しい」というような指示のもと、記事の執筆を行います。「何のために記事を書くのか」という目的を考えたうえで、掲載する媒体の特性に適した文章を作成しなければなりません。紙媒体だけでなく、ホームページのライティングやブログの執筆、ニュースサイトの作成など、ネット上に掲載される文章を書く機会が増えているのが特徴です。

記事によっては、ライティングだけでなく現場で取材を行い、写真を撮影したりインタビューをしたりすることもあります。ライターには執筆能力が必要不可欠ですが、編集者やクライアントと円滑にやり取りできるコミュニケーション能力も大切です。また、取材を行う仕事ではコミュニケーション能力だけでなく、生の素材をリサーチして、記事に落とし込むというスキルが必要になります。インタビューの際は、事前に綿密な準備を行っておくことが大切です。なお、ライターには広い知識が求められますが、多くのライターは得意分野を持っており、それを強みにしています。

編集業務も書籍や雑誌を作る仕事ですが、ライティングを専門に行うライターとは異なり、企画や編集、校正など、一連の流れに携わらなければなりません。編集者の仕事は、企画の立ち上げと予算取りからスタートします。企画が完成したら取材を行い、記事を編集して、原稿を印刷所へ渡すのが基本的なサイクルになります。編集の仕事は、人によって作業範囲が大きく異なるのが特徴です。編集に関わる実作業をすべて自分で行う人もいれば、作業を外部に委託して、企画立案とディレクションのみに専念する人もいます。

リモートワークで働きやすい仕事5:営業やマーケティング

営業の仕事には、既存の顧客を対象にしたルート営業と、新たな顧客を得るための新規開拓営業などがあります。客に自社が提供するサービスや情報などの購入を促し、契約を取り付けるのが主な仕事内容です。「ものを売る」という意味では販売職と似ていますが、販売の場合、すでに購入する意思がある顧客に対するサポートを行うのが主な業務になります。営業の場合は購入する意思があまりない顧客に対しても、商品のメリットなどを説明し購入意欲を沸かせることが求められます。リモートワークで業務を行う場合は、新規開拓営業のほうが向いているでしょう。

マーケティングは、顧客のニーズを知るために市場調査を行う仕事です。アンケートや統計データのリサーチなどを行い、ニーズに合った商品を適切なターゲットに向け発信していきます。そのため、販売戦略の策定だけでなく、店頭販売やイベントの実施など、広告宣伝などの広報活動も仕事に含まれます。また、これらの活動が売上に結びついたかを検証するのも大切な業務です。

環境だけじゃない!リモートワークに向いている人はどんな人?

リモートワークに向いている人には、どんな特性があるのでしょうか。リモートワークには、オフィスで働くのとは異なり、周囲の目がないため行動の自由度が高くなるという特徴があります。そのため、仕事以外の誘惑に流されず、業務を遂行する責任感を持っている人が向いているでしょう。また、リモートワークではメールやチャットツールなど、文字だけのやりとりをする機会が増えます。顔の見えないリモートワークでは、何を求められているかを正確に把握できる能力が必要不可欠です。会社との連携をとって適切に業務にあたるなどのコミュニケーション能力が重要になるでしょう。

リモートワークでは、基本的に休憩の時間が自由なので、つい長く休みがちになってしまうこともあります。スケジュール管理ができないと、納期に間に合わないなどのトラブルにつながりかねないため、自分で計画を立てて行動できる能力も必要です。また、タイピングスキルや必要なアプリケーションソフトの操作能力など、業務レベルのパソコン操作スキルも求められるでしょう。

知っておきたいリモートワークのメリットとデメリット

リモートワークの一番のメリットは、通勤せずに仕事ができるということです。朝の通勤ラッシュから解放されることで、精神的にも余裕が生まれるでしょう。また、環境さえ整っていれば、都心に限らず田舎や離島など、どこでも仕事ができるのも利点です。企業側にとっても、居住地に左右されずに業務内容に見合った優秀な人材を確保できるのは大きな魅力となるでしょう。働く側にとっては、勤務地が遠いことであきらめていた仕事でも就けるという大きなメリットがあります。

しかし、リモートワークではインターネット接続が必須となるため、仕事をする環境によっては情報漏洩の心配があるのはデメリットといえるでしょう。また、仕事内容によっては、きちんと業務を遂行してくれているかどうか把握しにくい面もあります。

まとめ

リモートワークとは会社から離れた場所で仕事を行う勤務形態のことを指し、場所にとらわれない自由な働き方を実現することが可能です。リモートワークに向いている職業には、SEやプログラマー、Webデザイナーやライターなどがあります。勤務地が遠いという理由であきらめていた仕事でも、リモートワークなら就労できるというのは、働く側にとっては大きなメリットといえるでしょう。企業側にとっても、居住地を問わず世界中から優秀な人材を確保できるのは大きな魅力といえます。リモートワークなら、環境や条件さえ整っていれば、副業希望者も取り込みやすいでしょう。

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